アートと政治の交差点〜The Intersection between Art and Politics

政治、経済、世の中のもろもろな事をアートとともに読み解きます。

東京のリベラルは5年後退した~あまりに残念な都知事選

参院選に続いて、都知事選とおもわず選挙鬱です。。。

なんであんな千載一遇、一矢報いることができるチャンスを野党連合、市民連合はやすやす逃してしまったんだろう。。。

もちろん舞台裏を知らないわけなんで、それを前提に自分の思うところを書きます。

なぜ、リベラルにとってチャンスと思ったか。。。

好機1、そもそも、選挙の数字は信じてません。(あえて不正とは、いいませんが)選挙に関わる業者(ムサシとか。。。)が、ちゃんとした競争入札案件になっていない時点で怪しいし、数年前にこのことを福島瑞穂議員にある会合で、この件を話したところ、突然、話をそらされ、離席されてしまいました。なんか深い闇を感じました。

ともかく、今回は参院の結果、与党230万票、野党連合230万票、その他無所属リベラル系30万余という結果のエビデンスが見えていたわけです。ので、リベラルがうまく結集できれば、200万超の数字は明らかで、数字の操作は難しいと思っていました。(やれて投票率の操作ぐらいですが。。。)

そして、参院選で、野党共闘により一定の成果がでたと誰もが思っていた。

東京選挙区での小川議員、比例区での青木愛議員の滑り込みは、その象徴でした。

好機2、野党が担ぐ候補者の予想に片山元総務大臣鳥取県知事が、まだ上がっていた時、桜井パパが立候補固辞した。これで片山氏を担いだら勝ちだなと思っていた。

好機3、参院選の野党連合はある意味、市民連合が動かした。都民の大ブーイングで退場した舛添氏の後釜なので、市民パワーは影響力があると思っていた。

そして、誤算が始まった。

好機4、小池女史の先出しジャンケンにより自民分裂。

 

で、はじまった都知事選

誤算1、レンホウ議員の不出馬。小池@保守分裂VSレンホウだったら圧倒的に勝率は高かった。(もちろん、最後まで片山さん 押しでしたが)

誤算2、それにつづいて待ちきれなかった宇都宮氏の立候補。これで、宇都宮氏を市民連合、野党連合が担がないかぎり、双方分裂は確定的と思った。これでは、仮に僅差になっても数字操作の理由ができる。

誤算3、鳥越氏の立候補とダメダメな記者会見。自分の仕事が広報だったり、役員のスピーチライティングだったりするので、まあ30点以下の内容でがっかりしました。

実は強いワンメッセージでよかったんではないか、

「今の日本の政治の病巣は、正しい情報が国民、市民に隠匿されていること。私はジャーナリストです。オリンピックにしても、築地問題にしても、横田にしても、まずすべてをオープンにして、もういちど都民と考える政治をつくります。」

つまり、ジャーナリスト=情報公開、オープンな都政 これをコアメッセージにして最初から最後まで戦うべきだった。

国政への云々は封印すべきだった。だって、リベラルサイドはそもそもそういう期待感があったでしょうから。

鳥越氏の政策が稚拙で準備不足だったという論説ばかりが目立ちますが、舛添スキャンダルからたった一ヶ月、宇都宮氏を除いて、小池氏も増田氏も、十分練りこんだ政策ではなかったでしょう?。。。冷静にみると。

誤算4、宇都宮氏、古賀氏がおりたのに、彼らを取り込めなかった。きちんとした政策が準備できていなかった鳥越氏、副知事とは言わないまでも、例えば宇都宮氏を福祉政策参与、古賀氏を経済政策参与に起用したいと降りた時点でラブコールしておけば、いままでなかった都知事選がたたかえたはず。

誤算5、文春砲、新潮砲の炸裂。まあ、これ本来 想定内であるべきですが。

誤算6、浮き足立った野党連合。東京では政党選挙が通じないんですよ。組織票は裏でかためて、市民連合を前面に出すべきだった。議員の応援演説必要なし。自ら、都知事選に出なかったレンホウが応援にきてどうするの。。。。特に民進党は都市部で、求心力を確実に失っていることになぜ気づかん!

 

そして最後に、Twitterで書いていろいろたたかれたけどあえて言います。

宇都宮氏は日本のサンダースなるチャンスを失った。大同小異で鳥越氏を応援すべきだったと思う。それは、鳥越氏のためではなく自分の政策実現のため。

宇都宮氏が鳥越氏の応援に立たなかった理由も公開されましたが、それを見てもこう思います。

サンダースはもともと、民主党の大統領候補になるとは思っていなかった。市民ムーブメントをおこし、民主党内にリベラルな風をつくり、(というかリベラル対抗軸をつくらないとトランプやばいという雰囲気を)、一つでも自分の掲げた民主社会主義の政策を民主党に飲ませようとした。いまだヒラリーを本心では、支持していないが、次のステップにすすむためにそこを飲み込んだんだと思いますし、自分の支持者を説得しているのがすごい。

今回の事で、国政選挙はともかく、実務力と圧倒的な人気と組織票が必要な都知事選はとうぶんリベラル候補の目はないなと残念に思う次第です。

保守系の大同小異戦術に個々の理念で対抗しても何も変わりません。それは事実!

都政改革を期待して小池氏に投票した方も、残念なお知らせ!

小池氏は都議会とはうまくやっていくでしょう。

なぜなら、たたけば埃の出るお方、猪瀬、舛添の二の前にならないように、かなりしたたかにやっていくと思います。

あーあー。ため息しか出ないね。

 

今日のアーチストは 植木 等さんにしておきます。。。

「そのうち何とかなるだろう~」 かなりヤケ。。。

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